November 24, 2008

死ぬ前に一度は観るべき映画(らしい)「LAGAAN」


映画、「LAGAAN -Once upon a time in India」をとうとう観た。Aamir Khan(アミール・カーン)主演・プロデュースのインド映画である。2002年のアカデミー外国語映画賞にノミネートされた作品なので、ひょっとして日本で観た方もいらっしゃるのではないかと思う。素晴らしい映画でした。



イギリス統治下のインドの内陸部の小さな農村。日照りのせいで穀物がとれず、厳しいLagaan(年貢)が納められないと訴える農民たちに、イギリス人指揮官は意外なゲームを仕掛ける。「もしクリケットでイギリス人チームを打ち負かすことができたら、3年間Lagaanを免除してやろう。」
農民たちは果たしてその挑戦を受けるのか?クリケットのルールも知らない農民たちが、イギリスチームを相手に勝利を望めるのか?・・・そんなストーリーの人間・歴史・スポーツドラマである。

主役は若き農民Bhuvanを演じるアミール・カーン。心優しく、真実と正義を追い求める、決して恐れない青年。Bhuvanの情熱と真実に心を打たれて、農民の心がひとつにまとまっていく様子が感動的で、キー場面に当たるたびに、「バ、バワン!」と鑑賞中に叫んだ私。どういうわけか、農民たちの群像は、黒澤明の「七人の侍」に出てくる日本の農民にそっくり。意外なロマンスも絡まってなかなかはらはらどきどきの4時間(長い)であった。

歌とダンスの中で特によかったのは、Bhuvanに恋するヒロインが、2人の関係をヒンドゥ教の神様で女たらしのクリシュナとやきもちやきのラーダに例えた歌。「なんでやきもちなぞやく、ラーダ」、「やかずにおらりょうか、クリシュナ」という2人のダンスが歌舞伎みたいでかっこよかった。

細かい場面についていろいろ書きたいけれど、「死ぬ前に一度は見るべき世界の映画トップ30」にリストアップされている映画なので、これから観る人のためにやめておきます。ちなみに、クリケットのルールがさっぱりわからない、という人は観る前にちょっとだけ調べておくことをおすすめします。


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