April 17, 2009

「楽」、インドで迎えた30歳の誕生日

インドで30歳になった。ここで迎える3回目の誕生日である。会社にいたのでたくさんの人に「おめでとう」と言われて握手を求められたり、日本にいる上司がたどたどしい日本語で「タンジョビオメデトゴザイマス」と電話をくれたり、チャットやメールで祝ってもらえていい気分である。元ルームメイトのたまこは自分のブログにHappy Birthdayポストをしてくれた。

みんな人の誕生日をよく覚えているなあ、と感心していたら、会社のイントラネットでもSNSでも友達にお知らせがいくようになっているのだ。それだけでなく、会社のレセプションのデスクのところに社員の誕生日リストがちゃんと張ってある。おかげでオフィスの掃除のおばちゃんまでお祝いを言ってくれる。よくできている。

30歳というと、小学校のころの30代の女の先生を思い出したりなんかして、ああ、子どもからみたら私はもうお姉さんには見えないに違いないなあと思うとやや悲しい。インド人はよく「日本人は若く見えるなあ~」などと言うけれど、私は顔の作りや雰囲気が全体的にあんまり若々しくないためか、インド人から年より若く見られたことがない。今日も「いくつになったの」と聞かれて「いくつに見えるか?」と逆に訪ねると、「うーん、29か30か・・・」と言われて、ああそうかい、と思った。まあ、いいんですけど。

地味な小学生だった時代に、きっと自分のようなやつはなにをするにも時間がかかるから、30過ぎたころに人生の花が来るにちがいない。だからそれまでは適当に生きとこう、と勝手に想像していたのだが、人生そういうもんでもないらしい。適当に生きていたら適当な30代がやってくるだけである。

ともあれ、今の気持ちを一言でと問われたら、迷わず「楽」と答える。28でインドにやってきて、多少今までとは変わった苦労をしてみようではないかと考えていたのにもかかわらず、まるで次元がくるっと変わったように安寧な日々がやってきた。こんなに楽に暮らせるもんなのか、と驚いている。そのうちこの安寧をなぎたおす何かがやってくるかもしれない、と恐れないではない。あとから振り返って今が一番の「楽」にならないように鍛錬していきたいものだ。

年齢的にもようやく自分の力量とペースがつかめてきて、もう自分に自分がどれほどのものであるかを証明する必要がなく、他人の目からも自由になり、この2年間で少しずつ余計な力が抜けてきたように思う。力が抜けた分の余力をつかって、これから一年に一つのペースで、何か新しいことをやれたらいいと思っている。

ちなみに私の誕生日の覚え方ですが、4月15日、「ヨ・イ・コ」と覚えると簡単です。記憶術で言うと、「あいの誕生日→お笑い芸人のよいこ→4月15日」と思い浮かべればよいわけです。ふふふ、親切でしょう。

2 comments:

  1. お誕生日だったのですね、おめでとうございます。
    あたらしい一年が実りある年となりますように!

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  2. どうもありがとうございます。4月の誕生日はあわただしくていけません。いい年にするようがんばります!

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