July 15, 2008

カーマ・スートラ 愛の物語

「Whatever happens, life can never be wrong」

というのは、最近見たインド映画、「Kama Sutra, The story of love」 の最後のせりふである。なかなか素敵な言葉で感心したので、よい格言リストの一番に加えました。そうかー、Life can never be wrongかぁ、そうだ、その通り、と酒の席のおじさんのようにひざを叩きたい。主人公がかなり不幸な身の上の女の子だっただけあって、なかなか説得力がある。

主人公のマヤは召使の身分に生まれて、親友が王様の后になる結婚式の晩に、身分を妬んでいた親友への嫌がらせに王様と一夜を共にする。親友が嫁に行く日に、「あなたは私にいつも古い服をくれたけれど、これからはあなたが一生私のお古を着るのね」というせりふを吐いて、親友を泣かせます。いうなあ。

王様との関係が両親に知れて、マヤは家を追い出されて放浪の身となり、カジュラホでカーマ・スートラを嫁入り前の女の子たちに指導する美人の先生に出会い、恋人もできる。ところがマヤにぞっこんの王様がとうとう彼女の居場所を付きとめ、側室に迎えます。この映画にはすごい処刑シーンが登場して、なんと石の上に乗せた罪人を象に踏み潰させるのです。すごく痛そう。そんなふうに死にたくない。

このマヤ役の女の人はいわゆる美人というのではなく、ちょっとやつれた感じだけれど雰囲気のあるタイプの女優で、ジュリエット・ビノシュをインド人にしたような人。ああ、美人というのと色っぽいというのはちがうんだなー、と思わせる感じの人です。

カーマ・スートラといえばインドの愛の奥義書とかいうので有名なものですが、映画は古いインドを舞台にしたラブストーリーです。インド映画にしてはときどき色っぽいシーンが結構あるけれど、その程度です。問題は、映画を最後まで見ても、カーマスートラっていったい何なのか結局よくわからないということかな。いったい、なんなんだろう?

2 comments:

  1. あいさん、まぁちゃん(♂)です。
    これって1996年公開の「カーマスートラ愛の教科書」って映画ですか?

    当時スケベ心たらったらで見たこの映画。真面目な内容に逆に反省してしまいました。
    王子役のNaveen AndrewsがThe English Patient(ジュリエット・ビノシュですね)にも出ているのですが、あまりの役どころの違いに同一人物とは思えずビックリしたのを覚えています。彼Aishwarya Rai(綴り適当)のBride and Prejudiceって映画にも出てますよね。

    http://jp.youtube.com/watch?v=ERFW55MXq8c

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  2. ああ、ホントですね!ぜんぜん気づかなかった。王子様、言われてみるとThe English PatientとPride and Prejudiceに出てますね。

    この映画の邦題は知らないのですが、どうやら同じ映画みたいですね。私もこれは最初どんなにすごい内容だろう、と思ってみたのですが、なかなかいい映画でしたね。

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