September 16, 2008

ムンバイの超厳重セキュリティ問題

先週の土曜日、Delhiで3箇所の爆弾テロがあって、20人の人が亡くなった。犯行声明らしきEメールには、「ムンバイは次のターゲットに入っている」と書かれていたそうだ。Eメールの発信元はまたうちの近くの町だったらしいから、なお怖い。今回、最初の爆弾は道端に止められていた無人のリキシャに仕掛けられていて、爆発のときにリキシャが空に飛び上がったらしい。怪しい空のリキシャには要注意です。

ところで、テロを警戒してなのかなんなのか、ムンバイのショッピングモールに入るときには必ず厳重なセキュリティ・チェックがある。日本では空港でしか見ないようなやつである。金属探知機のゲートを通ると、ガードがカバンのチャックを開けてすみからすみまで中身をチェックする。男の人は、腰に銃器を携帯していないかをチェックするために体を触られている。それを眺めながら、奥さんと子どもと日曜日の買い物に来ているだけのこんなおっちゃんが腰に爆弾なんかもってるわけないよ、といつもあきれてしまう。

さらに、ショッピングモールの中のスーパーマーケットに入るときに、手荷物預かり所がある。大きなバッグや買い物袋、傘を携帯して入ってはいけないのである。傘なんかいいじゃないか、と思うんだけれど、「あっちに置いて来い」というから、仕方なく預けて番号札をもらう。バッグに関しては万引き防止なのかな、と分かるけれど、傘はなんなのだろう。傘も武器になりうる、ということなのだろうか。謎である。

本や水筒をぶら下げて入店しようとすると、セキュリティの人に止められて、「商品ではありませんよ、この人の持ち物ですよ」という意味のシールを貼られる。本なんかに貼られちゃうとあとできれいにはがせないんだよな~と思うんだけれど、思うだけで、ぶつぶつ言いながらいつもおとなしくシールをもらっている。しかし、厳重にも程があるなあと思う。

昨日アパートのエレベーターで親子に出会った。子どもが必死に自分の手のひらをこすりながら母親に何事か訴えているのでよく見てみたら、子どもの手のひらに「EXIT」というスタンプがばっちり押されていた。「いまスーパーからの帰りなの」と母親は私に言って、子どもに「あとで洗ってあげるから!」と叫んでいた。普通、EXITスタンプは、スーパーを出るときにレシートの上に押すのだが、子ども連れの場合は子どもの手に押すのだろうか。それがいったい何の証明になるのだろうか。しばらく頭を抱えていたのだが、だんだんおかしくなってきてなんだか笑ってしまった。

4 comments:

  1. 昔、ずーっと昔、インドのラジブ・ガンジー首相(多分)が、彼に花を手向けにきた若い女性が背負っていた爆弾を爆発させて亡くなったテロを思い出しました。周囲の人達はまったくその女性に警戒してなかったとのこと。爆破させる直前の写真に綺麗な赤いサリーを来た女性が写ってました。その違和感が怖かったのでしょう、今でも思えています。
    9.11の時ニューヨークにいたのですが、その後空港のセキュリティチェックが厳しくなって、逆に安心したということもありました。
    今でもその後遺症で空港のセキュリティが緩いと(フランスとかゆるいのよぉ)「もっとちゃんとバッグの中見てよっ!」って思うのはあたしだけ?

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  2. そうか。まあちゃんは9.11のときにニューヨークにいたんだ。驚きました。それは大変でしたね。

    インドの首相が爆弾テロで亡くなった話、知りませんでした。そんな女性が爆弾を背負っていたなんて、誰が持っているか分かりませんね。そう考えてみると、明らかに怪しくない人を警戒するのは当然かもしれない、と考え直しました。そうか、「もっとちゃんとバッグの中見てよ!」か。ふーむ。

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  3. テロか…。アイちゃん、気をつけてね。

    上でも言われてるけど、やっぱり実際起こるかもってなると怖いんじゃないかな。どんな手段使ってくるかわかんないもん。傘だって、007ばりに改造されたライフル傘だったら大変だよ。…ということじゃないかしら(ちがうか)
    テロショックから早く抜けられるといいね…。

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  4. ライフル傘…。それは確かにすごい。いや、ないとは限らない。

    ちなみにインドの警官は自分と同じぐらいの背の高さがあるライフルや50センチぐらいの銃をぶら下げて歩いています。これは暴発したらやだなぁと思って、近くを通るとき結構怖い。ホントに弾が入っているのかどうかはしらないけれど。

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