August 18, 2008

乗り物酔いを克服する方法

先日、インドの独立記念日に会社のピクニックがあってバスで大きなプールのある施設に行った。ウォータースライダーがたくさんあるなかなか充実したパークでした。久しぶりに長時間バスに乗ってみると、あらためて「ずいぶん揺れるなぁ」と思った。ところどころ道が悪いので、バスがすごい横揺れをするのである。揺れるバスに乗っていると、小さいころによく車酔いした思い出とか、車酔いした子供を開放したときの思い出とか、いろんなことが思い出された。

小さいときはよく車酔いをした。たった5キロ車に乗っただけでも気分が悪くなって、家族によく迷惑をかけていた。隣の市に行くだけにも酔い止め薬を飲んでいた。あまりいい思い出がないので、いまだに乗り物が億劫で、電車や飛行機や船でどこか遠くへ行く計画があると、なんとなく不安な気持ちになる。しかし、実際には高校生のころを境に、かなりのレベルまで乗り物酔いを克服している。 きっかけは生物の授業である。

人体の授業を受けているときに、耳の中にある半規管がバランス感覚を司っていると習った。半規管がちゃんと機能していると、体が揺られていても平衡感覚を保っていられる。生物の先生は、「車酔いしやすい人は、揺れに抵抗しようとするからいけない。揺れに体を任せるようにすれば、半規管が揺れに慣れて、しだいに平衡感覚をとりもどしてくれるんだな」と付け加えた。そうか、と思った。これは私の小人生におけるエポックメイキングな教えで、それ以来先生の教えを実践し、ひどい乗り物酔いをすることはほとんどなくなった。

「揺れに抵抗するな、揺れに体を任せろ」
あるいは、乗り物酔い以外にも言えるだろう。移動し続ける暮らしの中で、知らなかった文化に出会い、新しい考え方をする人と知り合い、これまでとは違うやり方の中に自分を投入するとき、時には平衡感覚がおかしくなることもあるだろう。いわゆる周波数が合わない、といった状態である。自分を保とうとして踏ん張りつづけることでむしろ状況が悪くなることもあるのだ。力を抜いて、いっしょに揺れてしまえばいいのだろう。

5 comments:

  1. 私もすごく乗り物酔いをする子供でしたが、大人になってインドを旅行したりするうちに、ローカルバスでぼこぼこの道を行くのも平気になってきました。あぁ、バスって最高!と思っていたら、ここ1年くらいまた乗り物酔いが再発しはじめたの。これはどういうことだと思う?揺れる技法を失ってしまったのか?

    ReplyDelete
  2. それ、何ででしょうかね。分からない。あわせて揺れらんないぐらい揺れすぎているのかな?

    ReplyDelete
  3. メキシコ行ったときに初めて乗り物酔いしました。おえっぷ。
    おっしゃるとおり、メキシコ自体がドきつく、体をAdjustしきれなかったところにバスに乗っちゃったからかもしれません。
    ちなみにこの前都バスに炎天下の中乗ったら、ムカムカしてしまいました。
    ど、どうしたの、まぁちゃん。

    ReplyDelete
  4. 私も再発組です。何か機能が衰えて来ているように思ってしまう。あと虫歯を知らんぷりしてる時期は特に酔いやすいよ(今がそう…)

    ReplyDelete
  5. へー…大人になってからの再発組って以外に多いのか。半規管の機能が低下してくるのかなぁ。
    虫歯との関連性は、以外だったが、体に不調があるとちょっと酔いやすくなるのか?

    ReplyDelete