August 20, 2009

英語で文章を書くということ(1) 英語は英語で書く

今うちの会社で夏の英語エッセイ・評論コンテストを主催していますので、興味のある方はぜひ参加してみてください。(お知らせです)

さて、このコンテストのプロモーションのために社員の英語リレーエッセイの企画があり、私も久しぶりにまとまった英語エッセイを書いてみた。500から600ワードの英語エッセイというと、日本語にしたらおよそ私が普段このブログで書いている一記事と同じぐらいの量だ。このぐらいだと、最後の三分の一を書ききるのに少し力がいるけれど、まとまったことを一つ言うのにはちょうどいい。

英語で文章を書くときのポイントは、最初から英語で書くことである。日本語で書いた文章を英語に翻訳するのはあんまりおすすめしない。端々の表現で、「日本語ではこう言いたいんだけれど、英語ではどう表現するのかな」と辞書を引くのはもちろんかまわないけれど、文章全体を日本語で書いてそれを翻訳すると、英文としてはおかしなかんじになる。読者が違うからである。

英語で文章を書くときには、英語がわかる人たちに向かって文章を書く。そうすると、必然的に日本語で文章を書くときとは説明する内容も変わってくる。例えば、日本人に向かって花見についていちいち文章で説明しようとは思わないから、日本語で花見についての文章を書くと、日本人以外の読者に対する配慮が自然と失われてしまう。最初から英語で書いていると、自然と「ここはもっと説明しないと日本人以外にはわかんないよな」という部分を補足できる。

たとえば、日本語の文章なら、単純に「花見」、と書くところを、英語の文章では「hanami, the Japanese traditional custom of enjoying the beauty of cherry blossom」と書くわけである。これは日本語からの直訳ではできない。だからせっかく日本語で完璧な文章を書いたとしても、英語の文章にはかなり修正を加えなければならない。

だから、へたくそでも語彙力不足でもなんでもいいから、英語の文章は最初から英語で書き始めてみるといい。別に時間制限なんか無いんだから、2、3時間集中して書き続ければ一応まとまった量の文章になる。英語を勉強している人は、週末に時間があったらぜひ試していただきたいと思う。

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