私は少なくとも週に2度か3度、肉が食べたくて、いてもたってもいられなくなる。かなり頻繁である。疲労やストレスに対抗する体内物質はたんぱく質からできている。だからなのかなんなのか、疲れているときほど、「ああ、今肉を補充しなければ死ぬ」、という飢餓状態がしばしばやってくる。
インドではベジタリアンが多いためか、肉は比較的高価である。しかも、チキンとヤギの肉しか売っていない。牛肉は去年の5月に日本に帰ったときから食べていない。やわらかーくて肉汁がたっぷりのビーフステーキなんか食べたら一発で元気になりそうなんだけれど、ないのでとりあえずチキンを食べて飢えをしのいでいる。
マクドナルドのハンバーガーの肉も、サブウェイのサンドイッチのハムもチキンである。ちなみにサブウェイはおいしいけれど、マックのチキンバーガーはかなりまずい。どっちにもベジタリアン用のメニューはあるんだけれど、一度も食べたことがない。ベジ系メニューは基本的に視野に入らないのである。いつも肉の入ったメニューを選んでいる。
先日、会社の同僚のアメリカ人の女性と一緒にご飯を食べに行った。彼女は魚しか食べないベジタリアンである。「私はお腹がすいてないから、あなたの好きなところにいこう」といわれたので、「じゃあ、とりあえず肉」と言って2人でモールの中にあるチキン料理の店に入った。
彼女がガーリックトーストなんて楚々としたものを頼んでいる間に、私はハーフチキン(1羽の半分のチキン)にフライドポテトがついてくるメニューを選び、お皿に山のように盛られた巨大な肉をつかんでかぶりついていた。なんだか妙な図になってしまったなあ、これじゃ私だけが野蛮な獣みたいじゃないかと考えながら、必死で目の前の肉を骨にした。もちろん結果的にはとっても満足して、幸せな気分であった。
どうしてこんなに肉が食べたいのか自分でもよくわからない。ちなみに、よく肉食をする人は血の気が多いと一般的に言うけれど、私はどちらかというと血の気がひいていてエネルギーが常に枯渇しているタイプである。その不足を食事で埋めようとしているのかもしれない。この肉食の問題だけが、インドで暮らしていてつらいことである。安い牛丼とかとんかつとかあったらいいのに。
February 3, 2009
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あいちゃん。
ReplyDeleteインドってテンダーロインとかサーロインとか高そうだわねぇ。あるのかし?
あたしゃ最近ステーキとかトンカツとかが最後まで食べれなくなってきたわ。特に和牛のステーキは食べてる途中でかならず「おえーっ!」ときてしまうのよ。年やわぁ(寂)。昔はステーキの海で泳ぎたかったってのに。
変わって差し上げたいじゃんねぇ。
まあちゃん。
ReplyDeleteいや、ステーキってうちの付近では見たことない。多分ムンバイの中心街とかいけば牛肉出すとこあるんだろうけど、テンダーロインとかかなり期待薄です。牛肉食文化がないし、まずそう。
ステーキとかとんかつが最後まで食べれなくなってきたっての、申し訳ないが笑えました。わたしの場合はお酒がぜんぜん飲めなくなってしまって、ビール一缶飲んで酔っ払っている自分が信じられない。
肉はぜんぜんオエーとか来ないです。